ARINKO LOG

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瀬戸内の魅力に惹かれて田舎に移住した、うどん県ぼっち女子の日々

”自由な共生”ができるシェアハウスを目指して

”自由な共生”ができるシェアハウスを目指して

シェアハウスでのトラブルを防ぐ

「シェアハウスでの生活」と聞くと、どんなイメージをもちますか?

  • 1人暮らしするより、毎日が寂しくなさそう?
  • 1人で賃貸アパートを借りるより割安で住めるから良さそう?
  • ルールが厳しいと面倒くさそう?
  • 入居者同士のトラブルは実際のところどうなんだろう?
  • 友達を呼べないのは嫌だな?
  • 学校や職場以外でコミュニティが広がりそう?
  • ドライヤー長い女とか洗面所占領する女がいたら嫌?
  • 人見知りだと、入居者同士で交流とか苦痛になりそう?

”シェアハウス”という暮らしの形、日本国内でも増えてきつつありますが、そのうちの半数以上が東京都内にあり、まして地方ではまだまだ知られていないことが多いです。”シェアハウス”は、”ルームシェア”とは違います。ルームシェアとは違い、シェアハウスでは一軒の家を複数の人数で共有して生活しますが部屋は別々です。プライバシーはしっかり確保されていながら、ダイニング、キッチンやお風呂などは共同で使うようになります。1ルーム分は自分だけで自由に使い、その他の部屋や設備は共有するのでその分、1DKや1LDKの家に1人で住むよりは、共益費も含めだいぶ割安になっていることが多いです。シェアハウスでの生活のメリットやデメリット、ググってもらえればいろいろなサイトで取り上げられていると思います。

ただ一番大事なのは、入居する人もそうですが運営する人やそのシェアハウスの責任者がまず、それらのメリット、デメリットを充分に知っていることだと思うのです。入居者にとって居心地の良い空間をつくるにはどうしたら良いか考えることはもちろん、トラブル事例についても知っておきながら、一般的にシェアハウスのデメリットになっている部分をリフォーム、リノベーションの段階でいかに予防していくかということが、居心地の良いシェアハウスをつくることに直接つながると考えてます。特に盗難やマナーを守らない入居者などについては

  • それぞれの個室全てにカギを付け、入り口のカギは入居者が変わったときに変えているか
  • 入居の審査の時点でルールや違反に対する対処などについてしっかり説明しているか
  • 共用、専用の部分を明確に分け、そのことについて共通理解があるか
  • 入居者の人数は多すぎてはいないか
  • 生活スタイルが全く合わない入居者を入れていないか
  • 入居者同士の距離が近すぎ、または遠すぎてはいないか

などなど数項目を事前にチェックしておく必要があります。”シェアハウス”ではなく、プライベート空間がほとんどない”ルームシェア”の場合はなかなか厳しいですが。特に、太字になっている項目”入居者の人数は多すぎてはいないか”、”入居者同士の距離が近すぎ、または遠すぎてはいないか”については非常にネックになる部分だと思います。しょせん、シェアをする人間は他人どうしですから、ぶつかり合うのはある意味当たり前のことですよね。そしてその”他人”がたくさんいればいるほど、秩序は乱れていきます。まずはシェアする人数を適切にすること、具体的に言えば、3人〜5人程度が限度なのではないかと思います。ちなみに3人未満、つまり2人だと人間関係がなかなかうまくいきません。

入居者同士の距離が遠すぎる場合、(それじゃそもそもシェアハウスのメリットが失われてますが)盗難などのトラブルは起きやすくなります。一方で、入居者同士の距離が近すぎる場合についてですが、これもまた良くないです。友達同士のときはうまくやっていたのに恋人同士になるとうまくいかず別れてしまった、とかいうのと同じ原理で。

 

シェアハウス生活に向いている人、向いていない人

楽しそうだけど不安もある。初めてシェアハウスに入居しようかなと考えるときは、誰もがそんな気持ちだと思います。では、シェアハウスでの生活にはどんな性格の人が向いているのでしょうか。

それは、寂しがりやのひとり好きというような人です。

ひとりでいるのが好き。でも、ずっとひとりは嫌。友達とみんなで行動するのは嫌。でも、仲の良い友達と一緒にいるのは好き。こんな性格の人が、シェアハウスで生活するのにはちょうど良いかと思います。シェアハウスでのトラブルを防ぐ方法とも関連づけて言うと、入居者同士で近すぎず遠すぎない距離を保てることが、入居者全員にとっての快適な空間をつくることに繋がるので。もちろん、入居者同士での相性の合う、合わないもあると思います。ただ先ほども述べたように、人間はしょせん他人です。よっぽど相性が合わないとき以外は、適切な距離を保っていれば問題になりません。

 

理想のシェアハウス

「不自由な共生から、自由な孤立へ」

これは、東京の西国分寺にある”クルミドコーヒー”というカフェの店主であり創業者である影山知明さん著の本、「ゆっくり、いそげ」の中にある言葉です。

自由な共生

関係性のつくり方について、ぼくは2つのものがあると考えている。一つは左上の象限。「不自由な共生」関係。かつて地域には関わり合いがあり、それがもたらす助け合い、安心感があった。ただ一方、それは不自由を伴うものでもあったろう。 ましてや「違うこと」を始めたりすると、変わり者扱いされ、地域の中での居場所を失うことにもなりかねない。何しろ、長いものには巻かれろ・・・みなが地域の常識や慣習に添って振る舞うことでその関わり合いの安定感は実現される。

今でも、地方の田舎ではこういう所が多くあるのではないでしょうか。地元の活動には強制参加、休日は自分の思うように過ごすことが難しい。もちろん助け合いのメリットもありますが、今どき、このような縛りは必要あるのかは疑問です。一方、現代の都会での暮らしではなかなかこういうことはないですよね。

 

それが嫌で、人は都会に出た。自分のことは自分で決め、まわりから過剰に干渉されるのはイヤだ。まして有形無形にコントロールされるのなんて、まっぴらごめんだ。つまり人間は「不自由」から「自由」を求めた。結果、「孤立」した。自由を手に入れることと引き換えるように、周囲との関わり合い、共生関係を失った(右下の象限) 年間三万人の自殺者、増える孤独死・無縁死、上昇する未婚率、出生率の低下、保育・介護の外部サービス化、政治への無関心・・・社会から関係性は失われ、それに由来する様々な問題が顕在化する。

 

他人との関係性が、「不自由な共生」から「自由な孤独」に急速に変化してきている日本。この、「ゆっくり、いそげ」の著者である影山さんは、これら2つの関係性を通り越し他人と共に自由に生きる・・・この一見すると矛盾するような関係性は、20世紀という「自由」の時代を経てたどり着いた、おそらく人類史上、過去にほとんど先例をみないような象限へのチャレンジは、非常にやりがいのあるものだと述べています。

 

シェアハウスを通じた「自由な共生」

わたしはこの影山さんの考え方にとても共感しました。「不自由な共生」から「自由な孤独」へ。そして理想は、「自由な共生」。このいまだかつてない象限への挑戦、シェアハウスという形そのものなのではないかと思いました。

近すぎず遠すぎない距離を保った人間関係、このことも、「自由な共生」を実現させるためのひとつの手段です。こんな理想のシェアの仕方、できたら良いなと考えながら、高松市内でまず3人用のシェアハウスづくりが進行中です。こじんまりとした、居心地の良いシェアハウスにしたいと思っています。進捗状況、ブログにてお伝えしていきます^^