ARINKO LOG

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瀬戸内の魅力に惹かれて田舎に移住した、うどん県ぼっち女子の日々

シェアハウス運営やシェア暮らしの現実

シェアハウス運営と暮らし方のスタイル

高松市にある小さなシェアハウス(ALINCO house)、こじんまりとした小さなシェア暮らしが始まってから、暑い夏を超え、これからは冬の極寒がやってきます。はじめてローンを組み、はじめて古い一軒家を購入、はじめてシェアハウスオーナーになってから、いろいろと苦労は多かった・・・。結局は全部が良い経験、人生の肥やしになり、楽しかったんですが。

土地や建物の購入やリノベーション工事、DIYや入居者募集、内覧やルール作りなどなどやること盛りだくさん。ちなみに、ふつうにOLしながらの兼業。忙しさやストレスもたくさんありましたが、結果的に素敵な人たちと出逢い関われて、心地よいシェア暮らしが実現してます。

シェアハウスが満室になってからも、ありがたいことに、ときどきお問い合わせをいただいてます。入居や内覧についての他に、シェアハウス運営についてのご相談など。こうしてブログを通じて、自分と考え方が近いながらも異なる経験をたくさん持ってる人たちと関わりを持てるのがとてもうれしい^^

 

シェアハウス管理のトラブル

シェアハウスが完成、運営を開始してからまだまだ期間が短く未熟ですが、シェアハウスについてのいろいろな質問をいただく中で、ALINCO houseでのルールや、わたしなりにシェアハウス運営に対しての想いや意識していることをちょっと紹介したいと思います。

 

ちなみにシェアハウスって、年代が上の人たちには特に理解されないことが多いですが、近年けっこう知名度も上がって人気が出てきているよう。シェアハウスに住んでみたい、シェアハウスを管理してみたいっていう人たちが意外とたくさん出てきているそうです。

でもそう思っている人たちでさえも、なかなかシェアハウスのイメージは湧きにくいようで、管理がすごく難しいというイメージを持っていたり、実際に管理してみても、たくさんのトラブルが起きている・・・といったことを聞きます。

たしかに、ふつうのアパートの一部屋や単身寮としての暮らし方、その逆で一軒家に住む家族のような暮らし方を考えていたとすれば、それは根本的にトラブルを招く原因になってしまったかもしれません。シェア暮らしって、ふつうに考えれば特殊なんだと思います。大事なのは、その特殊な暮らし方をあえて選んだときのメリットを生かすことなんじゃないかと。

 

ALINCO houseルール

ALINCO houseは、女性限定3の小さなシェア暮らしのスタイル。もちろん、入居以前はみんな他人、親戚でも友達でもありませんでした。その他人どうしがどうやったらみんな快適に暮らせるか、オーナー目線というより入居してくれる人目線で考えて、最低限のルールを作りました。

そもそもルールがあるという時点で、なんだか縛りのある生活だなーと、ちょっと気が引けましたが、異なる人間どうしが同じ空間で生活するんだから、そりゃいくら仲良くても、何かしらの問題が生じることはありえます。ということで、とりあえずじっくり考えてルール作成。ルールというより家具の使い方中心ですが。このルールでさえ、改善点などがあればどんどん言ってねというスタイル。みんなで暮らすんだから、ルールもみんなで決めなきゃと。

仲間の悪口や仲間はずれはしない。気になったことはすぐに言う。って、小学生か!って感じですが、これって大事なことなんじゃないかなーと思って、入れました。どんな小さなことでも、言わないでいると、どんなにおおらかな人でもちょっとずつストレスが溜まっていきます。で、チリツモでそのうち爆発、トラブル発生につながるんじゃないかな。

 

ALINCO houseでは、それぞれの個室にカギをつけています。出かけるときには必ずカギをかける形式。もちろん家ドアにもカギはついてます。都会だと、ドミトリースタイルのシェアハウスもありますが、コインロッカーがあったとしてもなんだか不安な気がします。もちろんシェアハウスの仲間のことは信用して暮らすんだろうけど、もし貴重品を紛失したなど何かがあったとき、ドミトリースタイルの生活や、個室にカギがついてなかったときには、シェアハウスに一緒に住んでる仲間を疑ってしまうのは当然。お互いにいい気持ちじゃありません。

 

ゴミ出し、掃除は当番制にすべき?

ゴミ出しと掃除について。ALINCO houseでは、ゴミ出しや掃除の当番を決めていません。いつも管理者がすることになってます。はじめは、当番制にしようかどうしようか、悩みました。が、なぜやめたかというと、縛られるから。縛りが大嫌いなオーナーです・・・掃除なんて好きなときに、思い立ったときにしたいもんです。今日掃除しなきゃな、なんて思いながら仕事帰り、帰宅したくない。しかも、ゴミ出しや掃除の仕方って人それぞれ。

”きちんとやる。”の定義がそれぞれ違うので、そのクオリティーに差が生じるのは当たり前です。そしてそのクオリティーの差によって、きちんとしてないだののトラブルが発生するかもしれません。きちんとしてないとは言わなくても、何らかのモヤモヤがみんなの中に溜まっていくこともあります。

ALINCO houseが小さいんで、共有スペースの掃除がラクチンっていうのもあると思います。当番制にする必要もないんですがゴミ出しや掃除を当番制にしなかったことで、管理人がのんびり旅行に出かけてる間には、他の仲間が掃除をしといてくれます。管理人の掃除が行き届いていないときにも、みんなで協力をし合ってシェアハウスを綺麗に保ってます。それから、基本的に管理人がゴミ出しや掃除をするので、忘れることが少ないというメリットもあります。つまり、義務にしないことで、それぞれが思うように自主的に動けるということ。

それから、とりあえず消灯として定めている23時前後には、毎日管理人がキッチンやリビングなどが綺麗になっているか確認してから寝るようにしてます。洗面所やキッチンの手拭きタオル、シャワールームの足拭きマット、ふきんや台拭きは共有。管理人が自分の洗濯物と一緒に洗濯して交換します。

でも、管理人とは言ってますが、一人暮らしならこういうことを全て一人でするのは当たり前なので、そう考えると負担はほぼゼロ。

そして、入居してくれているシェア仲間の人柄にとても恵まれているというのもあり、大きなトラブルは特に起きてません。ありがたや。

 

ルール以外のこと

内覧、入居時にわたすALINCO houseのルール以外にも、説明事項としていろいろなことを伝えるようにしました。

 

キッチン、リビングの使用ルール

  • ゴミ袋の置き場所と分別、出し方
  • キッチン使用後はもとの状態に。シンク内での浸け置きはOK、ふきんで拭くことが難しいものは乾かしておいてOK。
  • 食器用、シンク用のたわしの使い分け
  • それぞれの引き出しの中身と調理器具、共有の調味料とお酒について。
  • 食材など、自分が購入したが他の人が使って良いものがあるときには、ふせんを貼って書いておく。
  • 個人所有のものには名前を書いておく。
  • 早朝や深夜のテレビの音量に気をつける。

 

 

洗面所、シャワールーム、トイレのルール

  • 洗面所の棚について、個人所有の歯ハブラシや化粧水などを置いて良い箇所数。シンクに物を置きっぱなしにしない。
  • シャワールームの棚の、個人所有物を置くスペースについて。
  • シャワールームの排水溝は管理人が掃除しているが、詰まっていたときにはビニールで髪の毛などを取り除いておく。
  • 足拭きマット使用後は、カゴにかけておく。
  • 各箇所の手拭きタオルなどの洗濯は管理人がするが、お願いをすることもある。
  • 手拭きタオルは共有だが、洗顔後に顔を拭くタオルやバスタオルなどは各自のものを使う。
  • 給湯器は、使うときにその都度ONに。冬場は常時ON。

 

 

個室、その他

  • 基本的な1週間の流れを入居者どうしで共有しておく。
  • イエグモがいたり、小さな虫がいることがある。
  • ゴキブリ対策について。それからクモはゴキブリを食べるので殺さず逃してあげる。
  • ドアやカギの開け閉めの音について、朝晩は大きい音が出ないように気をつけること。
  • 個室のドアのカギは、外出時はかけること。

 

 

日用品や消耗品をシェアするスタイル

ALINCO houseは、共益費の中に管理費や、家具家電使用、インターネット使用料なども含まれてます。その辺りは特に月ごとの使用量による変動がほぼないので。ふつうのアパートなどと比べると、使えるものが多いわりにかなり割安になってます。家具家電が壊れて買い換える、となると困るかもしれませんが・・・みんなで家具家電をシェアできるのもシェアハウスのメリット。共益費を高く設定するのはなんだか違う気がしてしまって。

それからついでに、火災保険について。入居者の人たちには入ってもらってません。アパートなどの賃貸物件では、借主が火災保険には入るのはふつうですが、そもそも所有者、オーナーが火災保険に入っているのでもういいかなと。アパートなどは、家賃が安い!って思って契約しようとすると、こういう経費というか雑費というか・・・がかさんで結局高くついてしまうもんです。ALINCO houseでは、敷金や礼金、手数料などもゼロ。よほど汚してしまったときなど、何かあったときのために、退去時クリーニング費用だけは最低限いただくようにしてますが。

きちんとした契約を交わしてはいるけど、正直、もし万が一汚されてしまったらそのときはそのときだし、夜逃げされたら、あーどうしたんだろなあ・・・という感じ。なにしろ縛りというのが嫌いなので、できるだけゆるく、です。

ちなみに光熱費などはみんなでカンパ。共益費に入れてしまえばラクだなーとも思ったのですが、それだとみんなエアコンつけっぱなしは当たり前になるでしょう。使い放題なら自分でもそうなります。無駄遣いを減らすという意味でも、電気、ガス、水道代は割り勘にしてます。一人暮らしをしているときよりはだいぶ割安になってて、みんながうれしい。

 

シェア暮らしと、旅と

シェアハウスに住みたい、管理や運営をしたい、今シェアハウスの物件を探していたり工事をしていたりする人たち。それからシェアハウスをすでに管理、運営している人たち。ALINCO houseはまだ完成から半年ほどですが、未熟ながらもときどきお問い合わせやご相談をいただいてます。その中で、いろいろなトラブルや悩み事について聞くことがあります。

ふつうの賃貸物件でも同じですが、まずは入居者が決まらないという悩み。それから、シェアハウスの規模や管理方法についてのご相談。管理人が管理をしてくれない問題。入居者からの苦情について。などなど・・・

まず物件を購入または賃貸するとき、投資物件としての価値や表面利回りなどは当然気にします。シェアハウス運営に限らず、なんかしらの商売を始めようとするときに共通することですが。

シェアハウスは、不動産投資をするという意味で考えると表面利回りは高めになります。1家族に貸すのではなく複数の人たちに貸せるので。ただその分、契約期間も短期になる上に頻繁に空室が生じるという面と、家具家電の準備や修理などが必要だという面、また、ふつうの賃貸とは違っていろいろなところでの管理者が必要になります。オーナーと入居者との距離が近くなります。

そういうのが面倒、ただ不動産投資をして収入を得たい、というだけの人には向かないんじゃないかと思っています。シェアハウスは流行ってきているようですが、シェアハウスをふつうの賃貸として、または共同生活の場として考えている場合にはなんだかうまくいかない気がします。

ある南の島でゲストハウスを運営している、わたしの尊敬するオジサンがこんなことを言っていました。

「ゲストハウスを正しく理解してないやつは、ただ安いというだけでうちに泊まらないでほしい。」

「旅をしたことのないやつが、ゲストハウスを作れるわけがない。」

シェアハウスは、旅人宿ではないのでゲストハウスとは違いますが、人との繋がりという面で、共通点があるように思います。どちらも、大事なのはそこにいる人たち、人柄。

ひとつ屋根の下で、もともとは他人だった人たちと一緒に生活する、ということにストレスを感じない人たち、シェア暮らしというスタイルがおもしろいと感じることのできる人たちが、シェアハウスの運営やシェアハウスでの生活に向いているんじゃないかな。

 

インバウンド効果で増え続けている、ゲストハウスという名前だけの安宿。そんな中旅人たちは、自分で口コミなどを見て本物のゲストハウスを探さなきゃならない状況。そして、昔ながらのゲストハウスってなにげにネット上の口コミサイトには登録してないことが多いのです。宿泊費のクレジット払いなどを受け付けてないこともしばしばで、当日直接現金で払います。

”人に出逢うために旅をする。”というフレーズにピンときました。旅のともに、おすすめです。

魅力あるゲストハウスに泊まれば、旅にハマるはずです。

 

 

人との出逢いと、生き方と

小学校、中学校、高校、大学、就職、定年退職、その後と、日本社会には昔から敷かれているレールがあって、ほとんんどの人はそのレールに乗っかって生きていきます。いろんな生き方がある中で、そのレールに乗っかってまっとうに生きていく方法を否定するわけではないですが・・・

最後までレールに乗ってたらつまらないよな・・・。義務教育という名で、中学校まではほぼ全員が通いますが、その後もレールに乗っかったままの人が多い。高校教育も無償化され、大学も通っていなければその後の就職がきつくなるという日本社会の暗黙のルール。(実際にはきつくならず、視野を広げれば就職なんてちょろいもんですが)

敷かれたレールに長期間乗ればのるほど、これがふつうになっちゃうんだから怖い。わたしも違和感を感じつつも、大学まできちんと通って卒業、俗に言う安定したところに就職しました。わたしの場合、ひとり旅をして、ゲストハウスをわたり歩いたことでその考えが変わりました。実際、旅が人を変えることは多いようですが、それは旅のおかげというより、いろんな人と出逢ったことによるものだと思ってます。いくら長期でひとり旅をしようが、ふつうのホテルに宿泊して人と関わらずに観光地を次々まわっているのは旅じゃなく旅行。

いろんな人と知り合って、いろんな生き方や考え方を知って視野が広がることって、すごく素敵なもんです。今自分が見てる世界がすごくちっぽけだって、大人ならみんな知ってますが・・・知っていて、分かっているつもりでも、本当の意味ではまったく分かってないんですね。

 

ちょっと話がそれましたが・・・小さなシェアハウス、いま現在は素敵なシェア仲間たちと、ルールを定めながらも、実際はゆるく。”気まぐれ”を意識しつつ暮らしてます。

新米を30kgもらったので、ALINCO houseではしばらくお米フリー。こちらもありがたや。